失業保険 年金

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失業保険給付中は年金を免除できることも

失業して収入が減ってしまい、国民年金保険料を納められない場合、全額又は半額が免除される制度があります。
この免除制度の利用を希望する場合は、以下の手続きが必要です。

 

  • (1)離職票または雇用保険受給者資格証、所得を証明する書類(確定申告の写しか源泉徴収票)、印鑑、年金手帳を持って、居住している市区町村の国民年金窓口に行く。
  • (2)「国民年金保険料免除申請書(全額・半額)」に記入・提出
  • (3)社会保険事務所による審査後、全額免除又は半額免除が適用される事が決まった場合、翌月より保険料免除。

 

(3)に関してですが、審査の結果申請が通らない事もあるのでご注意下さい。
また、審査には約2ヶ月を要します。

 

気になる定年退職後の年金と失業保険

さて、上記の年金免除のシステムは、国民年金保険料を納付している60歳前の人々に適用されるものです。
それでは、年金をもらう年齢、すなわち定年退職の場合の年金と失業保険の兼ね合いは、どのようになっているのでしょうか。

 

実は、同じ「退職」の一言で表しても、「60歳〜64歳」の場合と、「65歳以上」の場合は、給付の方法が違います。

 

≪それぞれの給付金額≫
60歳〜64歳>基本手当×日数(雇用保険の被保険者期間に準じて90日・120日・150日)
65歳以上>…基本手当×日数(雇用保険の被保険者期間に準じて30日または50日分:一括)

 

60歳から64歳は4週間ごとに、65歳以上は一括払いになるのですね。
また、見ての通り給付金額は「基本手当×日数」ですから、64歳以下の方が、日数の面では一見お得に見えます。
だったら、「65歳になる前に退職した方がいいのかな?」と思う人もいるかもしれません。

 

ここで一つ注意すべき事があります。
会社の定年が65歳の場合、それ以前に退職すると、当然自己都合扱いです。
すると、受給制限が3ヶ月掛けられます。
この間は無収入になる上、失業保険を受け取る場合は、老齢厚生年金の支給が65歳〜になります!
得しようと思って退職したら、損をするケースも考えられると言うことです。
退職のタイミングは、慎重に考えたいですね。

 

失業保険と年金を考える上で注意したい事

老後の蓄えを考える上で、失業保険と年金のどちらを受け取っておくべきかは悩みどころです。
しかし、「得する方」という視点で選ぶのは、少し難しいかも知れません。

 

失業保険は基本的に「再就職の意思があるが、就職が難しい」場合に貰えるものと規定されています。
再就職する気はないけれど、年金感覚で「貰えるものは貰おうかな」という考えでは、受給する事はできないでしょう。
最近は、ハローワークの審査も厳しめになっているので、甘い考えでは受け取れないかも知れません。

 

また、もう一つ注意したいのが税金の問題です。
失業保険は非課税ですが、老齢厚生年金は所得税の対象となります。
会社を辞めた後再就職していない場合は、いずれにせよ確定申告が必要になりますが、上記の点も気をつけたい所です。
ちなみに、退職翌年は会社勤めしていたときより収入が減る事が予想されますが、住民税の課税は前年度の収入に準じて課税されてきます。
定年退職した翌年に収入がなかったとしても、前年度の収入を参考に計算されてしまうのが困り者です。
会社にいるときは会社が給与から天引きしてくれるのでなかなか意識する事がないかもしれません。

 

通常、退職後の住民税残額は、以下のような方法で支払います。

  • 最後の給与や退職金から一括し、天引きして納付する。
  • 退職後転職する場合、転職先の会社にお願いして住民税の残額を給与から天引きしてもらう。

 

定年退職か否かで退職金の額もかなり変わって来ると思いますし、年末までに転職できなかった場合は、確定申告し、自分で納付することになります。

 

このあたりのメリット・デメリットもしっかり考えておきましょう。

 

失業保険と年金が両方受け取れることもある?!

失業保険か年金か、というチョイスは慎重に考えなければいけないということをご紹介しましたが、失業保険と年金が両方受け取れる場合もあります。

 

これには、離職の日のタイミングが左右しています。
前述したように、60歳〜64歳で退職して失業保険の受給を希望する場合、老齢厚生年金は65歳まで受け取れません。
65歳以上で離職した場合は、老齢厚生年金は当然受け取れますが、失業保険は、一括払いの「高年齢求職者給付金」になりますので、60歳〜64歳で退職した人より額が少なくなります。

 

ところが、「離職した日は65歳未満だったけれど、失業保険を受け取るのが65歳になったタイミングだった」という場合…両方を受け取る事が可能なのです!
失業保険の基準になるのは「離職の時点での年齢」だから、このような裏技が可能なのです。

 

ただし注意したい事も沢山あります。
定年直前にあえて自己都合退職するデメリットも併せて考えなければなりません。
65歳で退職し、退職金をフルで貰うのがいいのか?
それとも裏技を使って年金と失業保険をダブルで貰った方が得なのか?
老後の蓄えについてはとかく気になる所ですが、慎重に考えて行きたいですね。

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